Hi, Misakiです。

・お互い納得できる形で家事育児の夫婦分担を公平にしたい!
・パートナーが手伝ってくれる時もあるけれど、自分が思う基準でやってくれないし、自分でやってしまった方が早くて楽。でもそれだとまた自分への負担が重くなる。
・家事育児でとっても忙しいけれど、前のように1人に人間として、生き生きできる時間を作りたい!
そんなお悩みや疑問をEve Rodskyさんが書いた本”Fair Play”をベースに解決していきます。

今回の記事では、家事育児の仕事における問題点・公平に夫婦分担をするためのやり方やコツ・自分がときめく時間の作り方などについて紹介していきます。
【Fair Play】家事育児を公平に分担するためにおすすめな本
Fair Play の著者・内容紹介

著者であるEve Rodskyさんはアメリカのミシガン大学でBA(文学士号)、またハーバード法律学校でJD(法務博士)を取得。
そこで培った知識とJP morganなどでの長年のマネージメントスキルを活かして、家族内で両方のパートナーが家事育児の仕事責任を持ち、再度家庭での関係を見直すライフマネージメントシステムを設立しました。
これからご紹介していくFair Playという本もこれらの知識やマネージメントスキルを活かして書かれました。
この本には、家事育児の責任をパートナーと公平に取ることで、女性がもっと生き生きできる時間を発見し、取り戻し、また育められますようにという思いが込められています。
また、自分自身を誇りに思うための生き生きする時間の作り方“Unicorn space”に特化した“Find Your unicorn Space” という本も出版しているので、気になる方がいましたら是非手に取ってみてください。(amazonなどのオンラインで購入可能です。)
fair(公平)ってどういう意味?Equal Playではないの?
Fair(=公平)の意味・またなぜequal(=同等の)ではなくfairなの?と疑問を持つ方もいるかもしれません。
fairとequalの違いについて簡単にまとめてみました↓
fair: “equity”と意味は一緒で、”公平”と訳すことができる
→みんなが同じゴールや同じ機会を得れるように1人1人違うアプローチがされる
→目指している先にフォーカスされ、そこがみんな同じようになるようにするイメージ(英訳ではhelp tp access to the SAME OPPRTUNITY.)
equal: “同様・同等”という意味で、どんな人でも全く同じものが与えられたり、同じアプローチがされる
→与えるものにフォーカスされていて、それが同じであることがequalということになる(英訳ではgive everyone THE SAME THING.)
家事育児の問題解決にアプローチする際、多くの場合、世界中で女性男性では同じスタートラインに立っていないことが現状です。だからこそ、男性女性それぞれに違うアプローチをし、目指しているゴールを達成できるよう、”公平”に家事育児の仕事分配を目指す必要があります。
そのため、今回紹介している本のタイトルはEqual Playではなく、Fair Playを推奨しているのです。
世界中の家事育児の問題点
共働き家族が増えていても、多くの女性が家事育児の負担を背負っている進歩の遅さ

精神的・身体的・感情的にも労力を使う家事育児のお仕事。
正直、私自身まだ学生なので、自分は母という肩書き、また親になった経験はありません。しかし、自分の母の姿・また、ニュージーランドでボランティアをしていたときのホストマザーの姿を見てきて、世の中の女性の多くがいまだ出勤・退勤がない無限大な家事育児の負担を背負っていることに気づきました。
また、これらの家事育児の男性パートナーとの分担の現状は、1940年からほとんど改善されていません。
しかし、女性の方が家事育児が得意、マルチタスクができるという間違った認識、または歴史的・社会的に女性がやるべきという”デフォルト”によってその家事育児の負担を背負ったり、プレッシャーを抱えるのは間違いではないでしょうか。
男性の時間は有限、女性の時間は無限という幻想
男性パートナーと同様にフルタイムで働いている女性が、なぜ男性パートナーより家事育児に大きく時間を消費している現状がまだあるのか。
この本では、男性パートナーが未だ公平に家事育児の負担を持つことを拒んでいるという事実・彼らは女性パートナーの時間の価値を見下している事実があります。
本に乗っていた例として、ある男性パートナーが家の前の道路に酔っ払いたちが残したビンや服をきれいにするよう女性パートナーに頼みました。これは男性もできることであるし、できる時間があるのに、自分はソファーに座ってケータイを触っている。そして、女性が掃除をして帰ってきたら、まだ男性は同じ場所でケータイを触っていたのです。
その時、彼女は、”あなたも掃除をする時間があるにもかかわらず、掃除を私にやらせ、私はまるであなたより時間があるかのように勘違いしている。”と感じたのです。
この例のように、男性も女性も同じ24時間という有限の時間を持っているにもかかわらず、男性は自分の好きな時間に費やし、まるで女性の時間は無限大であるかのように彼女たちの時間の価値を軽視している事実があるのではないでしょうか。
時間はドル(円)では数えない

より良い夫婦の関係性・家族が円滑に進むためにも、24時間という時間は全ての人に平等であり有限である事実を再度見直す必要があります。
男性の中には、自分は女性パートナーより多く稼いできているから自分の時間の方が価値が高いと言いたくなる方もいるかもしれません。
しかし、それは家事や育児の仕事が当たり前に女性によって無料で行われるものと勘違いしているからであり、家事代行、ベッビーシーターなどに頼んだら莫大に時給が発生する仕事であります。
また、どうして家事育児という社会の最小単位である家族、さらには地域・これからの国に大きく貢献している仕事がなぜ外のお仕事と価値を比べることができるのでしょうか?
家事育児のお仕事も家庭外でのお仕事と同様に、精神的・身体的に必要な仕事であり、同じように平等である時間を費やしていきます。
時間はドルや円でカウントはしません、分や秒でカウントしますよね。(time is counted in minutes not in dollars!) そのため、稼いでいるかどうかで時間の価値を考え、価値が高い低いと比べるのは間違いですし、さらには、家事育児は無料の仕事であるという勘違いのもと外で働いてお金を稼ぐ方が偉いと考えてしまうのはなおさら間違いであります。
公平に夫婦分担するための【準備編】
1.Fair playを始めるべき時は子供ができる前

筆者が提案するFair Playという名の家事育児の分担ゲームのように、公平な分担のシステムづくりは子供を持つ前に始めるべきです。
その理由は、子供がいない生活に育児という仕事が増えると、家事の仕事でさえ分担が公平に行われていない場合、(多くのケースで)さらに女性への負担が増えるからです。
この本では、“あなたが結婚した相手の本性を知るのは子供ができたあと”(you don’t know who you married until you got kids!)と述べたように、子供ができる前に公平な役割分担を始め、協力しあえる習慣にしておくことが大切です。
2.タスクカードを作る
以下のように、家族のための仕事を洗いざらいに掘り出して、見える化し、カードを作っていきましょう。↓
家事のお仕事: ご飯作り・掃除・ゴミ捨て・濯物干しなど
育児に関するお仕事: 子供のおむつかえ・勉強の面倒、学校の送り迎え学校での行事・友達の親との付き合い・習い事など
家族のための仕事: 家計簿をつける・費用を決めるなど
向き合いにくいこの役割分担をよりゲームをしているかのように楽しいものにするため、タスクが書かれたカードも売られています。自分で家事育児のお仕事をみえるかをするのは難しい、まだ気づいていない精神的に使うお仕事もあるかも、とそんな不安な方はぜひこちらのカードを買ってみるか、また本にも載っているので本を買ってみるのもおすすめです。
3.今までの現状の振り返りとカードの選別

今まではどちらのパートナーがどのタスクを背負っていて、どのくらいの仕事をやっていたのか振り返ってみましょう。
こちらの本・カードでは家事育児のお仕事はトータル100にまで上りますが、全てが全て行われる必要性はありません。パートナー2人ともがこれは必要でないとジャッジしたタスクに関しては、(例えばそこまでもう仲良くない人に毎年時間をさいて年賀状を送ったりすることなど) 清く自分たちのタスクリストから抜いても大丈夫です。
逆に、パートナー1人だけがこれはやる必要があるとジャッジした場合、このパートナーがタスクの責任を持つことになります。なぜなら必要でないと思う人に任せても自分が思う基準でやってくれなくて腹が立つなどの結果が生まれやすいからです。
4.カードを振り分ける
自分の好きなこと・実現可能であること・能力などをベースにカードを振り分けます。
このカードの数は50-50である必要性はないですが、ゴミ出し・洗濯物・お皿洗いなど毎日の生活で絶対やることはお互いが必要なことであるため、これらは平等に振り分けることが大切です。
5.タスクの最低基準を決める(minimum standard of care)

Fair playのように公平に役割分担をするにあたってとっても重要であることの1つが、家事育児の中にあるタスクの最低基準を決めることです。
例えば、あるパートナーは子供のおもちゃが1日中散らかっていても気にしない。もう1人のパートナーは子供が次の遊びに手を出したら即片付けたい。
このようにそれぞれタスクの合格基準が違う場合、”危害を加えないか?” ”なぜ自分の基準が合理的だと思うのか?”などのwhy から始めて、どちらが家族にとっていいのか考えてみましょう。
この例の場合、1日中散らかしっぱなしにしていると、子供だけでなく大人もおもちゃを踏んで痛い目にあったり、壊してしまう可能性もあります。
家族にとって合理的な基準はどちらなのか、どちらの方がいいのか。もしそれでも解決できないようであれば、この例だと、”夕方5時には絶対におもちゃを全て片付ける基準にしよう”とお互いが納得できる基準を作りましょう。
振り分けたタスクは相手に任せ切る! 【実践編】
1.1つのタスクは1人で全部責任を持ち、オーナーシップを高める

まず、それぞれタスクは細かく分解すると、以下のようにCPEというサイクルになります。↓(夕食作りのタスクの例)
P=Plan(計画): 冷蔵庫の中身をチェックしてショッピングリストを作る
E=Excution(実行): 買い出し・料理
実践編でとても重要なのが、このCPEからなる1つのタスクを1人で責任を持って遂行すること、言い換えると、相手にそのタスクを完全に任せ切ること。
その理由は、自分でCPEのタスクをやり切ることで、そのタスクへのオーナーシップを高めることができ、どんどん自信も持って行うことができるから。
ほとんどの家事育児をしていた女性パートナーにとっては、男性パートナーがタスクのやり方をジャッジしてしまったり、”私がやった方が早い”などと思ってしまうかもしれません。しかし、それでは、パートナーはジャッジされることによって自信を無くしたり、”自分はできないからやってよ”。という諦めの考えにもなりかねません。
公平な家事育児の役割分担を作るためには、お互いタスクへのコントロールを完全に委ね、自信をつけることが重要です。
2.RAT(ランダムにタスクを任せること)は絶対にやらない

まず、RATというのはRandom Assingment of Taskという言葉の略称。CPEで成り立つタスクの責任を1人が持つということに反して、ランダムにパートナーにタスクの一部を任せたり、オーナーシップを2人の人が持っている状態のことです。
先程の夕食作りのタスクの例を用いて、ランダムに相手にタスクを任せてしまうとどのようなことが起こるかみてみましょう。↓
→買い物リストの中の1つの材料を買い忘れてしまう。
→何で買ってこなかったの?という質問や、言い合いが起こってしまう。
このように、自分のタスクなのにもかかわらず、時間や場所などの理由で相手にランダムにタスクをお願いすることは、パートナー間での言い合いや喧嘩の1番大きい理由であると言われています。
また、RATを頻繁にやってしまうと、CPEサイクルが崩れて、結局女性パートナーが以前のように家事育児の大きな負担を背負ったりすることになりかねません。
解決策としては、この夕食作りの例の場合、買い物を頼むのではなく、家にあるもので料理をするということも可能です。
なので、1番やってしまいがちですが、CPEというサイクルを無視してランダムにタスクの一部を相手に任せることは避け、1人でタスクを遂行しましょう。
3.担当者を再度見直す

ランダムにパートナーにタスクをお願いするようになったり、家庭外での仕事の時間関係などで、タスクの責任を持つことが難しい・苦手だと判明した場合は、いつでもタスクカードを見直すことが大切です。
誰が1番そのタスクにベストなのか、お互い・家族にとって合理的な基準は何かなどを見つめ直すといいでしょう。
毎週タスクカードの担当者について見つめなすスケジュールを作ってもいいですし、また問題が発生したときは次の日にとっておいて、しっかりお互いが聞ける姿勢の時に話すのもベストです。
生き生きできる自分時間の作り方
Unicorn spaceって何?

家事育児のお仕事をパートナー間で平等に担当するのと同様に、自分自身がワクワク・生き生きできる時間を作ることも大切です。
例えば、みなさんは”自分自身を誇りに思っていますか?(=are you proud of yourself?)”という質問をされたら、即答できますか?
この本で提示されているUnicorn spaceというのはこの質問に即答できるようなベースとなるものを指します。
それは、自分が生きている!と感じられるもの・情熱を向けられ、幸せを感じ、また、成功というものにつなげられることと定義されています。
Unicorn spaceが大切な理由
Unicorn spaceが大切な理由。それは、母・父といった肩書きだけではなく、1人の人間として自分自身がハッピーになれる時間も大切だからです。
例えば、普段、仕事や育児の追われていると、自分のポジションが母である自分・父である自分で終わってしまいませんか?
しかし、結婚する前や、子供がいなかったときには、親という肩書・妻という肩書きなどがない状態で、自分の趣味に没頭できていた時間もあったかと思います。
常にこのような肩書きを背負っているのではなく、1人の人間として自分のことを誇りに思えるように、このunicorn spaceが大切です。
また、このunicorn spaceというのは自分が作り始め、パートナーとお互いのunicorn spaceを尊重し合うことができなければ存在できないものです。なので、パートナーと自分がunicorn spaceとして何をしたいのか、サポートしてもらえるように相談しておくことが大切です。
Unicorn spaceの基準って何?

Unicorn spaceの基準として、筆者は以下を挙げています。
・自分自身がときめく時間、成長時間であり、目的や目標を持てること (それが将来お金を生み出す・生み出さないは全く考えないこと。考えてしまうと、それは仕事になってしまう)
・人々とつながれ、感情を共有でき、目標を持ってやることでパートナーにサポートしてもらえるものであること
・Unicorn spaceの基準をパートナーと話し合っておくこと (例えば、家庭に負担になってしまうようなお金のかかること、危険性の高いものなどはやめておくなど)
なので、具体的なUnicorn spaceのいい例としては、スポーツや新しい楽器の挑戦、ボランティア。
Unicorn spaceに適さない例としては、
・ゲームやテレビ(リアル世界でのつながりがなく、目標などもないため)
・マッサージ・ネイルなどのセルフケア(目標などはなく、おひりさま時間なためだけ) が挙げられます。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の投稿では、Eve RodskyさんによるFair Playという本をベースに、パートナーとどのように”公平”に家事育児の仕事を分担するか、また、自分が生き生きとできる時間の作り方についてのヒントをシェアしました。
今回は以上です。
Seeya!
Misaki
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